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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2金曜日にお届けいたします。
2009年6月12日 第74号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
今回で第74号となります。
業績がよくてもお金が残らない原因は主として生活費、借入金、税金の3つあり、
それが単独のこともあれば重なり合っていることもあります。
それを今回は具体的にお話します。
どんな厳しい環境でも健全な経営を行うことが大切です。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
上田公認会計士事務所は
医療専門の会計事務所でコンサルティング力のある事務所として
医院経営に役立つ情報を提供してまいります。
この変革の時代に当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のために
少しでもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【新規開業セミナーDVDのご案内】
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■医療経営白書とセミナーのご案内
開業ナビ(http://www.kaigyonavi.com/)にお知らせを追加しましたので
ご案内いたします。
■医療経営白書 2008年度版
−病院「再生」成功への軌跡−(9月20日に発売)のお知らせ
激動期の病医院を多面的な視点から捉えた医療経営の集大成!
病医院マネジメントの秘策を医療経営関分野のトップに位置する
有識者があますとこなく一挙公開!
詳しくは「 医療経営白書 2008年度版」から
診療開業支援研究会の株式会社メディサイト代表取締役 松村眞吾氏も執筆に
参加されています。
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■□■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】■□■
(4)お金の残らない原因と対策
上田公認会計士事務所
所長 上田 久之
本シリーズの第2回で、盛業医院でも、お金が残っていないケースについて
取り上げました。
業績がよくてもお金が残らない原因は主として生活費、借入金、税金の3つあり、
それが単独のこともあれば重なり合っていることもあります。
1.生活費対策
医師の生活費は衣食住の純粋生活費以外にも、生命保険料、小規模共済、
医師国民年金基金、医師年金等の各種掛金、子弟の教育費と住宅ローンと
多岐にわたります。
例えば子供の授業料や住宅ローンも含めて月200万円使う人は、
課税所得に換算しますと約4,100万円の所得があっても収支トントンで
全くお金は残りません。
これらの生活費対策としては、まず借入金の大小、所得の大きさ、
各医院のおかれた状況において適正生活費額を専門家のアドバイスを受ける
などして、算定してから対策を実行することになります。
具体的には生命保険契約の見直し、不必要な不動産の売却、
ローンの借り換え等を総合的に検討し、最終的には純粋生活費を
どのくらいまで落とすかについて詰めていくことになります。
2.借入金対策
(1)借入期間は長いほど、楽!!
借入金の返済が大きい場合、申告所得は大きくても資金繰りは苦しくなります。
次頁の表で同じ所得で、同じ借入額であっても返済期間の長短で可処分所得が
赤字になる場合があることを説明します。
借り入れするときは、返済期間をできる限り長期に設定して、
手取りのうちから返済しなければならない元金部分を
少なくすることがポイントとなります。
借り入れ期間の長期化により自由に使える手元流動性を高めて、
余裕があれば内入れ返済をするというのが、安全なスタンスといえるでしょう。
できるだけ早く返したいので、短めに借入期間を設定されるケースを見受けますが、
自分で自分の首を絞めているような感じがすることがあります。
また返済期間の長期化のために、少々金利が高くなることはありますが、
金利は必要経費になるため実質負担はそれほど重くはありません。
(2)借入金のリスケまたは銀行肩代わり
リスケとは、何らかの理由により約定で定められた返済ができない場合に、
緊急避難的に返済条件の変更を金融機関に認めてもらうことをいいます。
一般的には、返済期限を延長してもらい、月々の返済額を減らす方法により
実行されます。
リスケが認められれば、資金繰りは一挙に改善されますが、
融資当初に決めた約定の変更であり、銀行のリスケ先に対する格付け評価は
相当に下がるでしょうし、追加融資は困難になります。
またリスケは実行するタイミングが大切で、条件変更をしたら十分返済が
できる見通しが立つことが前提なので、にっちもさっちもゆかない状態で
取り組んでも遅すぎるということになります。
また、十分に収益力はあるがただ期間が短くて苦しいという場合は、
むしろ他の金融機関から長期資金を導入し、短い期間の借り入れを完済する、
いわゆる「肩代わり融資」を選択するほうが得策となることもあります。
3.税金対策
所得が1,800万円を超えるとおおむね50%の税金がかかり、
大きく可処分所得を圧迫します。
ただし、税金は税法という一定のルールに基づいて算定しますから
極端な節税対策はありえませんが、
具体的な対策としては、
保険収入が5,000万円を少し超えていたり、
5,000万円以下の場合の特別措置法の採用、減価償却の定率法の採用、
IT機器購入時の特別減税の採用、30万円未満の機器購入による一括償却、
一人医療法人の設立、MS法人の活用、ゴルフ会員権、
自宅買い換え時の損出し等の手法を有効に組み合わせて、
節税対策を実行することで、可処分所得も確保していきます。
■事例(単位万円)
ケース A 医院 B 医院
所得 2,000 2,000
税金 720 720
(地方税込み)
生活費 600 600
生命保険料 200 200
社会保険料
減価償却 300 300
住宅ローン 360 360
事業ローン 714 250
元金
差引 △294 170
(ケースA:5,000万円借り入れ:返済条件7年の元金均等、元金年714万円)
(ケースB:5000万円借り入れ:返済条件20年の元金均等、元金年250万円)
<続く>
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■6月・7月の無料相談会
6月 2日 (土)
6月 13日 (土)
6月 20日 (土)
6月 27日 (土)
7月 4日 (土)
7月 11日 (土)
7月 18日 (土)
7月 25日 (土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 下記のガイドブックを無料で進呈!
「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/present.html
「新医療法人制度への対応ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html
「クリニックの事業承継ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present03.html
「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html
特典2 無料開業相談会実施中!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談を平成18年度は無料にて実施中。
詳細は下記をご覧下さい。
→ http://www.uedacpa.com/opensoudan.html
特典3 病医院の経営情報を無料で提供!
無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。
会員登録はこちらから
→ http://www.uedacpa.com/bizup_toroku.html
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■新規開業セミナーDVDのご案内
2005年2月に大好評で行われました『新規開業セミナー〜成功する
新規開業の条件〜』のDVDを販売することになりました。これから
医院・診療所の開業をお考えのドクターにお薦めいたします。
数量限定の特別版となっておりますので、是非、この機会に
お買い求め下さい。
【特徴】
1、開業に必要なポイントを幅広く網羅。
2、豊富な開業支援の経験を持つ講師陣が分かりやすく解説。
3、テロップ表示で分かりやすくなっております。
【内容】(講師)
1.開演挨拶(上田 久之)
2.新規開業のタイムスケジュール(相松 透)
3.開業好適地選びのポイント(相松 透)
4.診療所設計と建築のポイント(尾崎 敏明)
5.開業計画作成のポイント(田中 猛)
6.資金調達のポイント・銀行のご紹介(梅田 秀樹)
7.スタッフ採用のポイント(坂本 武)
8.開業に関する税務(上田 久之)
9.診療所と介護保険事業(相松 透)
10.閉会の挨拶(上田 久之)
※1〜5…1枚目収録、6〜10…2枚目収録
【仕様】
・DVD2枚組み(180分)
・セミナーレジメ同梱
【価格】
21,000円(送料、消費税込み)
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/dvd.html
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■姉妹編メルマガの紹介
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第74号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
この4月から診療報酬が3.16%引き下げられましたが、収入を維持
するためには増患と増収が必要です。
開業や増患増収でお悩みの院長は上田公認会計士事務所に
ご相談ください。
300件以上のクリニックを成功に導いてきたノウハウがあります。
土曜日に無料相談会を実施しております。
まずはお電話ください。
06−6222−0030 まで。
患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
※来月から本メルマガを毎月1回(第2金曜日)の発行に変更いたします。
引き続きご愛読を宜しくお願い致します。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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このメールマガジンは「まぐまぐ」の配信システムで発行しています。
購読解除はこちらから→ http://www.mag2.com/m/0000147969.htm
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
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