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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2・4金曜日にお届けいたします。
2005年6月10日 第9号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
このたびお医者様の開業と経営改善に役立てていただくために
「医院・歯科医院開業と医院経営のヒント」というメルマガを発行
することにいたしました。今回で第9号となります。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決
していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。
日本には医療法人だけでも全国に37000以上もあり、毎年多くの
医院・歯科医院が開設されています。今までは医療費は年々増加の
一途をたどりお医者様の収入もそれなりに保証されてきました。
しかし、今後団塊の世代が定年を迎え高齢化社会に突入したときに
今の収入が保証されるとは限りません。
また、日本の医療制度はフリーアクセスということで患者さんが
医療機関を自由に選ぶことができます。
今後は医療制度の変革と患者さんによる医療機関の選別が一層進む
と考えられ、お医者様にも経営感覚が非常に要求される時代に
なります。
この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し
でもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【事務所紹介】
【姉妹編メルマガの紹介】
※今回は「セミナー情報」の予定を変更しまして、
「姉妹編メルマガの紹介」をお届けさせていただきます。
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
まずは、開業から話を始めますが、その中で既に開業している
先生方にも参考になるチェックポイントを取り上げております。
今回は、資金調達のまとめです。賢い借入の方法について
検討していきます。
<前回の目次>
4-3.総投資を抑える。
4-3-1.保証金を返還なしとして低く設定
4-3-2.院長室、スタッフルーム等は賃料、保証金の安い上層階に
4-3-3.自動車は中古でもよい
4-3-4.住居併用建物の場合、自宅部分を抑える
4-3-5.見えない部分は工事コストを抑える
4-3-6.保有不動産があれば売却し借入を少なくする
(譲渡益、短期売買の税金に注意する)
<今回の目次>
4-4.資金調達のパターン
4-4-1.有担保のみ
4-4-2.有担保+リース
4-4-3.有担保+信用貸(保証人)+リース
4-4-4.有担保+信用貸+リース+ノンバンク(無担保・無保証)
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今回は資金調達のまとめです。
4-4.資金調達のパターン
さて、前回も書きましたが、開業を成功させる条件は下記の
3つと言われます。
1、先生の決意
2、周囲の方々の同意と協力
3、信頼できるパートナー
しかし、これらの条件が揃っていても開業資金が用意できな
ければ開業はできません。
先生方の「夢の設計図」である開業計画ができても先立つものが
なければそれこそ「絵に描いた餅」でいくらおいしそうに見えても
食べることはできません。
自己資金がない場合は借り入れに頼るほかはありません。
ただし、やはり借入は必要最小限にとどめることが鉄則です。
必要以上の借金はいずれ自分自身の首を絞めることになります。
一番賢い借金の方法は「借金をしないこと」です。
これでは身もふたもありませんが、・・・・
2番目に賢い借金の方法は借入を最小限に止めることです。
それには土地、建物、設備等の不動産に対する初期投資を
最小限に止めることと言うのは前回書いたとおりです。
3番目に賢い借金の方法はできるだけ金利と手数料が安い金融
機関を選ぶということです。今は長期金利が1.2%台と歴史的な
低金利です。しかし、これがいつまで続くかは分かりません。
金利には固定金利と変動金利があります。
変動金利のほうが最初は安いのですが、将来金利が上昇した
ときには現在の固定金利の利率より高くなる可能性があります。
借入期間、固定利率の期間等をよく勘案して変動金利か固定金利
かを選択すればいいのですが、専門家の意見も聞いておいたほう
がいいでしょう。
次に、返済方法としては元金均等返済と元利均等返済があります。
元金均等返済とは毎月決まった元金とそのときの利子を合計して
返済することです。従って、借入残金の減少に伴って利子部分の
返済額が減って行きます。ただし、最初の頃の返済額は利子が多い
分だけ大きくなります。
元利均等返済というのは通常の住宅ローンの返済と同じ返済方法
です。利子と元金返済額の合計額が一定になるような返済の方法
です。最初は利子が多いので、借入金はなかなか減りませんが、
当初の返済額は元金均等返済の場合よりも少なくて済みます。
4-4-1.〜4-4-4.
次に、担保について考えてみましょう。第6号でも書きました
ように、担保には人的担保と物的担保というのがあります。
人的担保とはいわゆる保証人などのことです。債務者が借金を
払えないときは保証人が代わりに払うという契約を結びます。
物的担保とは不動産などの担保をいいます。一般に、担保が
あれば返済が保証されますので利子も安くなります。
担保も保証人もない借入を無担保無保証といい、返済が滞った
場合の保証がないので金利も高くなります。
次に、長期借入と短期借入について考えてみましょう。一般的に、
短期借入のほうが長期借入よりも利子が低くなります。
また、同じ金額を借りた場合、当然長期の方が月々の返済額は
少なくなります。一方、返済総額は長期のほうが大きくなります。
通常は、設備投資などの費用は長期借入で行い、運転資金などは
短期借入で行います。短期借入のほうが利率が低いので設備投資
も短期で借りて、毎年借り換えようと考える先生もいらっしゃる
かも知れませんが、あまりお勧めできません。
金利変動のリスクと借り換えの手間と借入先を探すことを考えれば
リスクが大きくなります。
短期と長期のバランスを考えて借入を行いましょう。
借入に当たってその返済の元になるのは事業によって稼いだお金
です。事業が行き詰れば返済は難しくなります。
金融機関を説得するには、事業が確かな見通しと数字に基づいた
堅実なものであることを証明する事業計画が必要です。
事業計画の中でも特に大切なのは診療圏調査です。これによって
来院する患者の数がだいたい読めますからそれに基づいた計画を
立てることが成功の鍵になります。
また、ある程度繁盛してくると支出に対するチェックが甘くなり
がちです。つい財布の紐が緩んでしまいます。サラリーマンでも
給料日になると財布の紐が緩むのと同じです。そのときに気持ち
を引き締めて無駄な出費を抑える気持ちが大切です。そういう
経営者の人柄を銀行も見ています。
金融機関の選定方法については、まずメインの取引銀行を決める
ことが必要です。メインバンクを決めて、経営方針や経営計画を
よく説明して理解を得ていると緊急にお金が必要になったときに
融資をしてもらいやすくなります。
また、メインバンクが融資をするといえば他の銀行も貸してくれる
可能性が高くなります。
メインバンクは取引銀行として入金と出金が把握できるように
付き合います。そうすることによって、経営内容が銀行にも分かり
融資の相談などもしやすくなります。
もちろん、地理的にも近く安全性に問題がないことも考慮する必要
があります。
次に、リースについて考えてみましょう。
リース料は経費になりますが、経営的には無担保借入と考えたほうが
無難です。なぜなら、通常のリースでは途中解約ができないからです。
その点をよく認識して、上手に利用すれば、担保が不要で月々の支払
いが費用になるという点でリースは非常に便利なものです。
借入と比べた場合のリースのメリットとデメリットは以下のとおりです。
リースのメリット
1、担保や保証人が不要で借入より手続きが簡単。
2、リース料は毎月一定でコスト管理が容易。
3、減価償却費の計算や固定資産税・保険料等の計上が不要
リースのデメリット
1、中途解約ができずにリース料を全額払う必要がある。
2、リース期間が短いので月々の支払いが増える。
3、特別償却などの税法上の特典を受けられない。
以上の話を総合して、借入方法についてまとめると下記のようになります。
下に行くほど金利や手数料が高くなります。
1、有担保のみ
2、有担保+リース
3、有担保+信用貸(保証人)+リース
4、有担保+信用貸+リース+ノンバンク(無担保・無保証)
有担保だけで資金が回ればそれに越したことはありません。しかし、
担保がなくてもあきらめる必要はありません。しっかりした事業計画が
あればさまざまな方法で借入が可能です。
次回はスタッフ採用のポイントです。
<続く>
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■6月と7月の無料相談会
6月11日(土)
6月25日(土)
7月 9日(土)
7月23日(土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区内平野町1−3−12 萬所ビル2F
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 診療所開業ガイドブックを無料で進呈!
これ一冊で医院・歯科医院開業の重要ポイントがよく分ります。
特典2 開業相談を受けた方には無料診療圏調査を実施!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談も実施中。
無料診療圏調査で収入の予測もできます。
特典3 病医院の経営情報を無料で提供!
無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。
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■事務所紹介
今回は当事務所の業務内容(診療所向け)をご紹介いたします。
「コンサル業務」
7.医薬分業支援
・分業試算と分業実施/マニュアルの提供
(弊社で対応)
8.レセプト診断
・業務の流れのチェック/請求流れや誤りのチェック
(提携先の紹介)
9.給与データの提供
・看護師、事務、パート給の年齢別分布図
(弊社で対応)
10.就業規則の指導
・有給休暇、労働時間、残業手当等の法定事項、変形労働時間制の設計
(弊社で対応・提携先の紹介)
11.スタッフの採用支援
・医師、看護師、テクニシャン等採用の支援/提携紹介業者等の紹介
(提携先の紹介)
12.資金調達支援
・銀行交渉、銀行借入資料作成
(弊社で対応)
13.経営計画の策定
・MAPシステムによる完全に資金と連動した1〜3年の中短期事業計画
(弊社で対応)
14.超長期ライフプランニングの策定
・事業所得のみならず、設備更新、教育支出、住宅ローンまで
加味した生涯収支試算
(弊社で対応)
生命保険の診断
・生命保険の診断をして適正加入のアドバイス
(弊社で対応)
15.医療法人設立
・設立シュミレーションと許認可申請の代行
(弊社で対応)
16.MS法人設立
・設立シュミレーションと許認可申請の代行
(弊社で対応)
17.医療承継支援
・後継者がいない場合、承継を希望される若手の先生を紹介します。
営業権の評価、承継契約の条件調整と契約書の作成
(弊社で対応・提携先の紹介)
18.相続対策
・遺言書の作成や事前の遺産分割の指導/貸地、賃家等不良資産の
生前整理の相談
(弊社で対応・提携先の紹介)
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■姉妹編メルマガの紹介
「医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月17日予定)
医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第3金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156564.htm
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【開業計画のポイント】
3、【次回の無料相談会】 6月と7月の相談会の日程
4、【スタッフ紹介】
5、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第9号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
これからも医療機関同士の競争がより一層激しくなりそうです。
変化に対応し患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
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