経営ワンポイントアドバイス

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現状分析

多くの院長は歯科医療の技術の向上のために切磋琢磨されています。そして歯科医院を経営されている院長のほとんどが、その歯科医療の技術に自信を持っておられるのです。当然に歯科医療の技術が高いことが、良い歯科医院であることは言うまでもないのです。しかし、医療技術が高いからといって必ずしも流行っている歯科医院であるとは限りません。なぜなら、患者さまにとって技術の高い治療を行うことが、必ずしも良い歯科医院であると評価されているとは限らないからです。

では何をもって良い歯科医院であると判断しているのか?それを考え判断し、実践していくことが歯科医院の経営には必要なのです。まず、歯科医院の取り巻く外部環境と内部環境を含め、歯科医院の現状を知らなくてはなりません。特に歯科医院は地域特性の影響を大きく受けやすい業種です。院長の抱いている経営ビジョンが、その地域特性を捉えていなければ、どんなに歯科医院の成功事例を真似したところで、同じような成功効果を得ることはできません。

例えば、小児歯科を扱うのであれば、キッズスペースを確保するなど、お子様を安心して連れてくることが出来る環境を備えていることが重要となってくるでしょう。何が患者さまにとって魅力的な歯科医院なのか、取巻く環境が違うのですから、貴院の置かれている現状を知った上で、その地域特色を活かした経営ビジョンの策定をしていきましょう。

弊事務所では、患者様からの目線を踏まえ出来るだけ正確な現状分析のサポートを行います。

<例>

▼外部環境分析

PEST分析(マクロ分析)
3C分析(ミクロ分析)
診療圏調査

▼内部環境分析

医療機関のあゆみ
歯科医院運営チェック

▼財務状況分析

中期ビジョン計画

そもそも、院長の歯科医院経営の「目的」とはなんだったでしょうか?
きっと、院長は歯科医院を開業された時、「こんな診療をしたい」「こんなことを実現したい」という理想を掲げた「志」があったかと思います。これが経営理念です。忙しく診療される毎日の中で、収入アップにばかりつい目がいってしまい、自分の経営理念なんてすっかり忘れていた…。理想はあるが、それを言葉にするのは難しい…。というようなことはありませんか?

これからの歯科医院経営において、院長の経営理念や診療方針を明確に打ち出していくことは最重要課題となります。なぜなら、患者さまが歯科医院を選ぶ時代だからです。院長のエネルギー不足、マンネリ化から、患者さまに飽きられてしまうことは避けなければなりません。また、飽和状態にある歯科業界から一歩抜け出るためには、患者さまに選ばれる歯科医院にならなくてはなりません。院長もスタッフもしっかりした経営理念を持ち、一貫した経営姿勢がうかがえる歯科医院に対しては、きっと、信頼感を持ってくれる患者さまが増えることでしょう。また、院内にそのような経営理念や診療方針を待合室に掲示することによって、患者さまは安心感を得ることができるでしょう。院長もスタッフも患者さまも笑顔になれる、そんな歯科医院経営を目指しませんか?

弊事務所のスタッフは、以下のようなステップで院長先生のサポートをいたします!

  • ▼院長へのインタビュー
  • ▼経営理念の策定
  • ▼中期ビジョン計画シートの作成
  • ▼カウンセリングシステムの整備
  • ▼収入予測表の作成
  • ▼目標の整備、経営方針を文書化し、重要実行項目をたてる

収入アップコンサルティング

計算上、収入の公式はシンプルです。『患者数×単価×来院頻度』です。収入アップとは、その個別要素をいかに上げていくかがポイントになります。収入アップには、歯科医院の経営理念・スタッフの対応等も重要な要素になりますが、ここでは患者さまへのアプローチということで収入アップを検討します。

個別要素を検討する前に、『診療システムの構築』を確立していきます。これは、歯科医院の経営方針を具体化したものです。診療過程において『適切なタイミングで』『適切な手法により』患者さまの潜在的ニーズを掘り起こし、患者さまの選択肢を用意するための、患者満足を充実させるシステムを構築することが前提となります。

そして、その診療システムに応じた『患者満足の充実のためのツール』を用いていきます。例えば、歯科衛生士を担当制にした場合、無断キャンセルをなくすようにユニットサイドで歯科衛生士との約束という形で予約を入れて頂くシステムを構築する、患者相互間の紹介にメリットを感じていただくシステムを構築する、また、自由診療について患者さまが興味をもっていただけるようなツールを用いてカウンセリングを行なうなどがあります。それと同時に広告等によるマーケティング対策により歯科医院をアピールしていきます。

患者数・単価・来院頻度の対策

患者理解のための問診表・初診インタビュー
口コミの創出(紹介カード・紹介者メリット)
中断・キャンセル対応システムの構築
カウンセリングシステムの整備
潜在ニーズを聞き取るスキルの向上
カウンセリングスキルの医院としての標準化
カウンセリング予約枠の導入 等
自費メニューの設定
カタログ・持ち帰り用パンフレットの作成
審美性・耐久性・機能性のプレゼンテーション
長期保証・クレジットカードの導入
価格戦略(三段階設定・端数価格等) 等
リコール患者の対策
医院アピールとしてホームページ・地元広報誌の掲載、院内新聞レター等の発送

スタッフのモチベーションアップ

経営体質の強化には、スタッフの協力が欠かせません。歯科医院を動かすのはスタッフであり、歯科医院が評価されるのもスタッフ次第なのです。また、立案した診療方針や歯科医院のコンセプトを実現するには、スタッフの確保・育成は必要不可欠です。

ただ、いくら労働環境を整備しても、医院のコンセプトをスタッフが理解していなかったり、また理解していても納得して業務に取り組まなければ、想定される成果は得られないのです。スタッフの満足度を高めることは、これからの歯科医院経営にとっては必須です。よりよい歯科医院経営を行うには、生き生きと働くスタッフが不可欠なのです。スタッフ満足は患者さま満足につながり、ひいては歯科医院に大きなメリットをもたらします。

では、どのようにしてスタッフのモチベーションを高めるのでしょうか?
モチベーションを高める最も大きな要因は、スタッフの"仕事についての満足"、"自分の仕事について認められている"という気持ちです。スタッフに気持ちよく働いてもらうためには、院長のリーダーシップのもと、法律を遵守した基本的な労務管理を実施するとともに、モチベーションを高めるための取り組みが求められます。

弊事務所ではオリジナルのツールを用いてそのような取り組みのバックアップをいたします。

<ツール例>

  • セルフチェックシート
  • 職能要件書
  • 評価システム
  • 研修制度の作成
  • 職場環境整備
  • スタッフが喜んで動く話法
  • スタッフミーティング

患者アンケート

患者さまが来られる理由としての第一は、やはり口コミです。口コミを意図的に行なうことは難しいですが、患者満足を一人一人に実感していただくことが口コミの増える要因となります。

患者満足度を上げるためには、まず患者アンケートの実施をおすすめします。患者アンケートを行なうことにより、歯科医院の抱える課題が明らかになってくるからです。課題を発見するためのアプローチといえます。院長の想定されている課題が、歯科医院の本当の課題とは限りません。あくまでも患者さまの目線で、本当の課題を見出すことが重要なことです。そして、その課題をスタッフと共に改善していき、どう改善したかを、患者さまに報告していくながれを重ねることで、歯科医院の改善・患者満足度の上昇につなげていきます。患者アンケートによる歯科医院の改善は、スタッフと共に行ないますので、スタッフのモチベーションアップにも連動します。アンケートを重ねることで、改善の効果がでているということは、スタッフの自信を高めるうえでも大切なことです。

また、患者アンケートは課題を発見するためのほかに、歯科医院の良かったところも記入いただきます。それが口コミの増える可能性へつながると同時に、患者さまの感想としてホームページに掲載できましたら歯科医院のPRへとなっていきます。

弊事務所では、それぞれの歯科医院に応じた患者アンケートの書式により、集計から分析まで、歯科医院の改善のサポートを行います。